2019年09月21日

軽運送業の仕事はどこがおススメ?

関東首都圏のアマゾンフレックスの参入祭りが募集締め切りとともに落ち着いたかと思いきや、今度は成果が不十分な者からアカウント停止が始まり、ネット上、特にYouTubeではその検証と愚痴祭りが盛んになっている。

今ではどこの大手企業でも普通に行われているリストラを時間軸をギュッと凝縮してやったようなもの。20年ぐらい在籍した従業員を数千人規模で切り捨てるのをたった数ヶ月で行ったような感じです。外資系企業の厳しさを如実に知ることができたということでしょうか。


長時間労働&時給1,000円の労働対価感覚が根付いてしまった日本人が、その倍の対価と限定的労働時間という見慣れない求人条件に飛び付いたのは、Amazon側の人集め戦略が上手かったということ。人手不足な原因を逆手に取って労働時間短縮と明確な報酬形態を打ち出し、中抜き構造が蔓延している運送業にはこれまでにない荷主とドライバーの直接取引という契約スタイル。求人で苦労している会社はこれぐらい刺激的にやらないと人は動かない。

短期間に一気にドライバーを集めることに成功したAmazonですが、ここからドライバーのふるい分けが始まる。そもそも登録してきた者はフリーターや副業感覚といったアマチュアレベルだけではない。現役の軽ドライバーやトラックドライバーというプロフェッショナルも数多く参戦してきているわけだから分が悪いのは当然。

「こんなに一生懸命やってるのにアカウント停止はひどい〜」とYouTubeには嘆きの動画が多数アップされているが、そもそもの現役ドライバーの配達スキルが高いわけだから採用する側の目には能力の差は歴然と映っている。かなりの待遇で期待しているわけだから待遇レベルに足りていない者から切っていくのはAmazonに限らず、リストラを絶えず行っている大企業の姿勢としては間違ってはいない。しかし労働人口がどんどん減っていく中でこんなことがいつまで続けていけるのだろう?


日本の運送ベスト3も迷走している部分はある。
ヤマト運輸の最近の働き方改革は、従業員全体に良い方向に進んでいると外部の人間の目には好意的に受け止められがちですが、実際は悪影響もところどころに発生している。

社員ドライバーの負担を軽減させようとAC(アンカーキャスト)という午後から勤務の契約社員を大量に募集しているが、一方で業務委託ドライバーやYSS(ヤマトスタッフサプライ)のドライバー切りが露骨に行われているという。

YSSとは、ヤマトホールディングスの子会社であるヤマト・スタッフ・サプライが募集元となっている軽運送業のフランチャイズ契約です。他のフランチャイズ同様に加盟金を支払い仕事を紹介してもらい月々のロイヤリティ(ブランド使用料)を支払うという内容ですが、ヤマトという安心感と豊富な仕事量からFCとしては悪くないイメージでしたが、ヤマトホールディングスとしての荷物受入れ量減少とアンカーキャスト導入による社員ドライバーの配達可能量回復により、YSSの存在意義が薄くなってきたという。企業の利益第一主義により効率の悪い部門から整理されていくのはAmazonと同じ。

FCの加盟料に20万円以上を支払い月々のロイヤリティも1万5千円ほど払っているのに見合った仕事は紹介されず・・・といった状況が続く。雇用契約ではないのでそのままでは月会費だけ払って飼い殺しみたいになるため、自主的解約に追い込まれる。ネット上でよく見る軽運送業の詐欺商法と何ら変わらない。

一方で一時的には労働時間が短縮された社員ドライバーも、想定ほど進まないACの募集とYSSや委託に回っていた仕事量が降りかかってくるため再びブラック労働環境になるのではと現場は戦々恐々としているらしい。ACは所詮ACでしかない。結局は運送会社としての基本に戻るということか。


佐川は相変わらずドライバーの仕事量は半端ない。しかも稼げたと言われる過去に比べると確かに仕事のキツさは和らいでいるかもしれないが収入的には労働内容に見合っているのかどうか。
ヤマトより外部委託を使っているイメージがあるが、直接の求人も目に付くようになってきた。ヤマトとは正反対の動きをしているようで面白いのだが、佐川は佐川の仕事のイメージが強すぎて、人手不足解消には収入よりもっと別の壁が立ち塞がっているように思えてならない。一生をロボットのように無感情で過ごす自信のある人はお金は貯まると思うし一番安定している仕事かもしれません。


日本郵便は企業体質が全てを物語っている。別部署ですが最近の一連の売上至上主義に基づくトラブル続出は見れば、この企業で働こうという意欲を持てないのは当然だし、上に物言えない企業体質は日本郵便に限ったことではないがドライバーの労働時間・収入にも特徴を感じないし、あまり未来を描けない働き方になりそう。


Amazonの配達から佐川が降りヤマトもギブアップした後に出て来たデリバリープロバイダーに一時は注目しておりました。配達単価が200円以上というのも一般的な宅配に比べると2〜3割高く、働き方によっては面白いかなとも思ったのですが、直接デリバリープロバイダーの会社の担当と話をする中で、労働時間や配送達個数にノルマ的なものがあると聞かされ自分の求めているものとは違うと感じた次第です。

デリバリープロバイダーの無理やり数合わせしたような素人集団的な配送レベルにクレームが続出し、ネット上はずっと炎上しています。佐川やヤマトが手に負えない相手なのですから中堅クラスの運送会社がまともな対応ができるわけがない。結局は配達に関するクレームの矛先がAmazonに向かうことになり、業を煮やした結果、アマゾンフレックスという自社完結型の配送システムが急遽台頭してきたという流れです。


ドライバーの争奪戦みたいな人手不足の状況は、本来であればフリーのドライバーにはとっても美味しいはずなのですが、肝心の好条件の仕事が少ないことがドライバーの最大の悩みどころ。稼ごうと思うと長時間労働、好待遇と思えば毎日アカウント停止を気にしなければならない。
私が軽運送業を本業扱いしない、両足を突っ込まない理由というのが、今回述べて来たことに集約されています。

これは私が実際に軽運送業の世界に10年以上身を置き、時代の流れとともに感じてきたことであり、今の自分にベストと思う働き方を考え実践するために貴重な「生きた資料」にもなっている。
時代の流れを読まずにちょっと条件が良さそうというだけで仕事を選ぶと失敗します。特に収入を最重点にすると後悔する。

自分にとって長く無理なく働くことをベースに、そこから収入を増やすことを考えていけば良いと思います。初めに収入有りきで仕事を選ぶとまず身動きが出来なくなる。収入と労働に縛られ結局は自分の可能性を失うことになるし、その仕事・条件が永遠に続くわけではないと思うべし。

自分が常に変われるスキル・環境を作っておいた方がこれからの時代を生き延びて行ける。
あくまでも個人的な感想ですが何かの参考になれば幸いです。


posted by ガラダマ at 09:42| Comment(0) | 軽運送のお仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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