2018年01月13日

人も仕事も選ばない会社

昨日の運送会社の朝礼にて。

「全体に残業時間が増えてきてしまっているので、対策としてスポット的にアルバイトドライバーを使ってみようと思っている」と発表がありました。

昨年のヤマト騒動以降、この運送会社でも勤怠・労務管理に対してようやく(?)チェックが行われるようになり、トラックドライバー個々の労働時間について指摘が入るようになりました。

その結果、法に抵触するような労働環境の改善に向けて出てきたアイデアと思われるが、根本的な問題解決にならないことに気がつかない頭の悪さは相変わらずですね。


そもそも年々荷量が落ちてきているのに反比例して労働時間が長くなってきているのは何故か。

一つはトラックドライバーが次々と辞めていくのに、補充が追いついていない現状がある。
数年前までは「辞めたい奴は辞めろ!代わりはいくらでもいるんだから」と会社側も強気であったが、今ではその“代わり”を探すのに四苦八苦している。

人の数も問題であるが、人の質にも問題がある。
容易に採用されるがために、中途で来る人間には問題がある者も多い。いや多すぎる。委託の我々のように組織の外から見ているから、いや、この業界を俯瞰して見ているからこそわかることなのかもしれませんが。

現場の目線から感じていることは、仕事の質も悪くなっている。
ここ数年目に見えて増えてきたのが建築現場宛の荷物。戸建てから大型マンション現場、道路工事やマンション上階のリフォーム現場とか、ありとあらゆる現場に建築資材関係の荷物を納品するわけですが、とにかく配達完了まで時間がかかる。

まず現場周辺は工事車両が多くいて、配達車両は現場から少し離れた所に停めざるをえない。おまけに建築資材はセメント袋や塗料、フローリング材とか鉄板の束等、数も多いし重量があるので下手すれば一ヶ所の納品で1時間以上かかることも珍しくない。

現場1件の荷量が400s〜500sなんて当たり前ですから、軽の委託では運べません。1件で過積載ですから我々は当然請けません。法律上、軽の委託に頼んでもいけないし軽の委託は請けてはいけないのです。

例えトラックで入っていけないような場所でもトラックで運ばざるをえないわけで、賢い運送会社はそういう労働対価の著しく低い仕事を避けているのに、目先の売上げ金額という数字だけ見ている経営者は他社がやらない仕事をホイホイ取ってきちゃうんですな。
その先に新規で新たな仕事に繋がればと考えているのかもしれませんが、繋がるのはやはり現場の仕事(笑)

肝心の良質な(パレットごとボンって置いてきて終わりみたいな)仕事はどんどん価格競争で負けて大手に取られ、慌てて新規開拓してきたつもりの現場仕事が経営上の足を引っ張っていることに気がつかないのかなぁ・・・

中途で入ってきても、特に新入りはこうした厄介な仕事ばかりやらされるのですぐに辞めちゃうよなぁ。
普通にフルタイムのバイトしてた方が良いと思っちゃうよねぇ。
嫌な仕事を新人に押し付けて辞められた穴埋めを、結局古参の社員がやるから労働時間は減らない悪循環。


配達補助要員としてパートやアルバイトを雇うといっても、すでに多くの主婦達は大手の配達補助で囲われちゃってるから、よほど条件の良い求人にしないと厳しいでしょう。人件費的に社会保険の負担はしたくないようなので週に12〜15時間程度しか働けないから、やっぱり違うバイトに流れるだろうなぁ。


そんな付け焼刃的な発想を後手後手で出してくる会社ですから、職場環境改善なんてこの先も難しい。









posted by ガラダマ at 00:23| Comment(0) | 軽運送のお仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。