2020年02月15日

ドライバーをこれから始める理由・魅力はあるのか?

天候が安定している関東エリア。今のところ雪の心配がないのがドライバーには嬉しいですね。
収入と天気は安定しているのが一番!


さて、以前ちょっと触れましたがお世話になっている運送会社では中途で入ってくる人がほとんどいなくなりました。

昨年前半までは常に4〜5名の中途採用者がいたのですが、いつの間にか皆辞めていきました。以降応募もありません。
まだ試用期間中(短い人で3ヶ月、未経験者は半年程度)でハンドルも握る前という状況で、トラックドライバーという仕事に愛想をつかした形になっています。

何がそんなにダメな仕事に映ったのか?

理由は退職者の愚痴やコメントからも大体同じようなこと。
収入・重労働・将来性にほぼ集約されています。

まずトラックドライバーの収入形態については過去ログでも何度も紹介していますが基本給が安すぎます。12万〜15万って普通の社会人の収入として魅力を感じますか?

この部分においてはタクシードライバーもさほど変わりない。ただ歩合やインセンティブの部分でタクシードライバーは工夫次第で救われるのと、休み・自分の時間が割と多いということで魅力を感じるというのはわかる。

トラックドライバーの場合は基本給にいろいろな手当てをつけて求人広告上は月収25万とか30万とか謳っていますけど、乗務手当とか皆勤手当てとか、毎月変動(下方にだけ)する手当てが多いですから、始めてみてから「求人に騙された!」とか愚痴る人はいっぱいいます。
もちろんそうでない給与体系の運送会社もあるでしょうけれど。


基本給って年金や退職金のベースになる部分ですから、ここが安いと当然将来貰える金額も少なくなる。
月収30万円のトラックドライバーと月収25万円の一般職でどちらを選びますかと言われれば、ともにブラックでないという設定の上で私は(どちらも嫌ですが)一般職を選択します。

一般職で月収25万なら、みなし残業込みみたいなふざけたシステムでなければ全額ほぼ基本給でしょうから、トラックドライバーの基本給より毎月10万円ほど将来的に有利に働く部分に差がついていくということ。
ここを理解しないで安易に「他の仕事で採用されないから」という理由で応募してくる者が多い。

毎日長時間汗水たらして暑い日も寒い日も雨風に晒されて頑張っていても、空調の効いた室内仕事で定時上がりの者に年金や退職金で大きく差を付けられるというのは納得いかないですよね?
でもそういう社会の仕組みを勉強しないで参入する方も問題。

将来という不確定不透明な話をしても意味ないかもしれませんが、トラックドライバーの成り手がいないというのは、誰もがネットで容易に情報を得られる時代ですから、その不条理に気が付き出したということも一因でしょう。


話は戻りますが、運送会社で試用期間中の者、特にドライバー未経験者は現場での積込みや怒声を目の当たりにして気持ちが萎えてしまう人も多い。こんな職場で3年後5年後健康で働いていられる自信がないという感想はまともだと思う(笑)
であれば多少残業が長めであっても一般職の方が務まりそうだと考えるのは普通の感覚でしょう。

収入が労働内容に見合う以上に感じられればトラックドライバーの人手不足は相当解消するでしょう。
でもわかっていてもできないのは、結局は運送業のビジネスモデルがおかしいから末端のドライバーへの人件費が捻出できないという馬鹿らしさ。

人手不足なのに人件費が捻出できないって何なの?

これは介護業界も同じようなことで苦しんでいる。
社会で必要な仕事に人手不足問題が起きている。

理由の一つは仕事の過酷さ。
人手不足だから余計に既存の人員に負担がかかり重労働になっている部分はありますが、法を逸脱しているような働き方をやりたいと思う人はいないのですから、ルールの中で成立できるビジネスモデルの整備が急がれます。

もう一つは規制緩和で参入業者が増え価格競争に陥ったこと。
目先の仕事欲しさに価格競争となり利益を捻出するしわ寄せは全部末端の現場に押し寄せる。
重労働と低賃金というとてもわかりやすい問題が解決できないのであれば、その仕事に将来を感じないのは当たり前。


個人的には運送会社のトラックドライバー中途採用の方々は早々に見切りをつけ退散したのは正解だと思います。
ドライバースキルがないのですから運送業に固執する必要はないし、40代50代で中途半端にドライバーを始めても体力気力の壁はすぐにやってくる。
とりあえず就職なんていう気持ちでドライバー始めるぐらいなら、どこかでフルタイムで社会保険付けてもらってバイトするのと生涯収入や貰える年金はあまり変わらないのでは?

逆に自分の時間を確保できるから副業するなり趣味を極めるなり、残りの人生を自分のために使うことを考えた方がよっぽど後悔しないと思うのです。


法を順守すると仕事にならない 

こんな悪習が蔓延っている業界・仕事ですから、すぐに襟を正せるわけがない。トラックドライバーという仕事が「収入」「働き方」「将来性」において魅力を感じられるようになるまで、まだしばらく時間はかかりそうです。

自動運転システムの導入も実験レベルになってきており、ドライバーの環境も変化がでてきそうです。
当面は拠点間輸送を中心に大型のトラックから自動運転が導入されそうですが、そうなると大型のトラックドライバーが職に困り順次ランクダウンして小〜中型の仕事に参入してくる。

そうなると経験の浅いトラックドライバーから仕事を切られることも想定の範囲内としておくべき。
今トラックドライバーを始めるのはどうなのかな?

自分の都合で転職先を考えるのは危険。働き方を考えましょう。
社会や業界の流れを読み想定されるリスクを覚悟して考えていくべきです。


posted by ガラダマ at 13:07| Comment(0) | 軽運送のお仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする