2019年04月27日

残荷してしまう理由

何とか大型連休前の繁忙を乗り切りました。
予想された通り、連休直前の昨日は荷量がパンク寸前。一昨日に社員ドライバーが配送し切れずに残荷してしまった荷物も加わり、昨日も配送し切れないと判断したのでしょう。結局土曜日は委託チームが予想していた通り社員の多くは出勤となったようです。運送会社が10連休なんてできるわけないですよねぇ〜。

ホントに経営者が頭が悪いというか強欲というか、自社のキャパを考えずに仕事をどんどん請けちゃうから自分の首を絞めている。いや、自分の首を絞めているだけならまだ良い方で、請けたはいいが結局希望日に配送できないわで信用を落としまくっている。それをドライバーの責任に押し付けてくる現場の中間管理職も同罪ですな。これで給料安いんだから運送会社の正社員ドライバーに成り手がいないんです。


まあ荷物が配送し切れないという理由はいくつかあるのですが、一つは単純に人員不足。昨年から中途採用された者もハンドル握らせてもらえる前に半数がいなくなりました。そりゃあ毎日現場で醜い労働風景みていれば数か月で辞めていくでしょ。でもこれ彼らにとって正解だと思います。惜しむらくは数か月の遠回りをしてしまったこと。そして願わくばまたこの世界に戻ってこないこと。トラックドライバーの労働環境なんて10年以上身近に見てきましたけど全然改善されてないですから。

二つ目の理由はコンプライアンスが厳しくなってきたこと。速度超過・積載超過・労働時間超過というのが運送業界では当たり前。いや法を犯さないと仕事が成り立たないビジネスなのにそれが出来なくなってきたら・・・ 本当に会社が成り立たなくなってきたなと感じます。私達委託チームも昨年辺りから過積載についてキチンと拒否姿勢を示してますから、トラックで進入していけない建築現場の重い荷物も仕方なくトラックドライバーが行く羽目に。そこで相当に納品に時間を費やしますからドライバー環境を考えずに変な仕事ばかり取ってくりゃ配送し切れなくなるのは当たり前。

三つ目は不在再配達問題。基本的に商業貨物中心の運送会社なのですがたまに個人向けの仕事もある。会社や工場向けはほぼ不在はないので良いのですが、個人で自宅で開業しているような法人は不在が多い。宅配と違って狭いエリアを走り回っているわけではないし、集荷もしている途中で再配達希望の連絡があったりすると効率を度外視して向かわなければならないこともある。軽の委託チームは夕方前にはその日に託された業務を終えて引き上げてしまってますので、夕方以降の再配達はほぼ社員トラックドライバーがやっている。繁忙期などはたまに赤帽さんをチャーターして対応しているようですが、再配達のために払うチャーター料で運送会社は相当な赤字になるので最近は管理職がやっている(笑)

不在の問題については業界でもようやく真剣に(?)取り組み始めたようですが、運送会社によってはいかなる理由があろうと不在置き配を禁じているところがある。例え荷受人が指示しても。極端な会社では宅配ロッカーへの納品も禁じていたりする。必ず対面手渡しというルールを徹底しているのですが、これは大抵荷主の指示に対して逆らえないから。
私がこの業界・運送会社がダメな世界だなと思うのがこの「荷主が神様」という構図。

以前、常連の配達先で自宅で商売している個人の家(マンション)に納品にいった時に、たまたま不在で荷受人に電話したら「宅配ロッカーに入れておいてくれ」という要望があったのですが、「当方では不在置きが禁止されてまして宅配ロッカーであっても受領印もしくはサインが無いので出来ません。とお伝えしたところ、「他の会社は普通にロッカーに入れてってくれるんだよ。オマエんところにはもう頼めねえな!」と激怒してました。実際それ以降荷物が来なくなったところを考えるとお客様の方で運送会社を変える手配がされたのだと思っている。同様に常連だったお客様の荷物がパタッと来なくなったのが他のエリアでも何件もあるようなので、このルールが顧客を失っている原因にもなっていると思われる。もし自分が荷受人の立場で早く欲しい荷物が宅配ロッカーにも入れていってくれない運送会社だったら腹立てるように思う。

運送会社にとっては運送会社を決める荷主は神様なのかも知れないが、一番偉いのは荷物を発注した受取人ですよね。荷物という仕事を発生させている荷受人の希望を無視して荷主が一番と崇めている運送会社の卑屈な姿勢。「どこを向いて仕事してるんだよ?」という問いかけに『荷主』と平気で答える滑稽さ。この歪んだ力関係を是正しない限り、運送業界に明日は来ないのではないか。人も来ないけど(笑)



最近行った戸建てのお宅で初めて戸建て用の宅配BOXというのを経験しました。玄関前に大きなクーラーボックスのような箱が置いてあり、ちゃんと印鑑も用意してありました。荷受人さんに電話するとすぐ近所にいて10分ぐらいで戻るからBOXに入れといて。ハンコあるから大丈夫でしょ! と、よくわかっていらっしゃる。一応すぐ戻られるのであれば指示通りBOXに納品しますが、何かあった時の責任は負えませんけど宜しいでしょうか?と念を押しました。

再配達問題について不在がちのお宅も対応を考え始めてくれているのだなぁと実感しましたけど、運送業界の頭の固さも何とかして欲しいものです。

posted by ガラダマ at 05:05| Comment(0) | 軽運送のお仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする