2023年05月27日

軽貨物という働き方は進歩しているのだろうか?

今年の秋で経貨物運送業も15年目を迎えます。
15年間も同じ業界に携わっていれば、おおよそその業界の将来性や所属する企業・組織の強み弱みが見えてくると思います。

今でこそ配達仕事はAmazonやギグワーク、フードデリバリー等で注目される働き方になってはいますが、私が軽貨物デビューした頃の前後数年間は暗黒の時代というか、大変イメージの悪い職種(トラックドライバーは未だに暗黒?)でした。

過去ログでも紹介しましたが、軽ドライバーが委託契約した企業に乗り込んで社員を人質に立てこもり、事務所を爆破、犠牲者まで出すといった全国的なニュースになったような事件も起きています。
この事件が象徴する、「車両を購入させるが満足な仕事が紹介されない」というような詐欺まがいの契約があちこちで行われていたことも、軽貨物運送業というイメージを悪くしていた。

当時はSNSやYouTubeなどは一般的に使われておらず、現在のように情報入手が容易ではない時代。
軽貨物の情報は多くは佐川の下にぶら下がっている元請けによるフリーペーパーの求人広告が全盛でした。
当然軽貨物の求人は「宅配」ばかり。

配達単価は当時も今もほとんど変わらず150円前後。
同じ佐川の仕事なのに元請けによって数十円の単価の違いがあったのは、各元請けがどのくらいガメツイかの判断材料にもなっていたのだが、いつのまにか単価が横並びに(笑)
銀行金利や携帯キャリア料金みたいに談合を疑うほど条件を揃えようとするのは日本社会の悪いところですな。

で、この15年の間で軽貨物の働き方はどう変わってきて、今後はどうなっていくのか?
業界や業種の変化と将来性はどの職種にとっても大事。
目先の待遇や条件で仕事を選ぶべきではないといつも言っていますけど、あらゆるサイクルが短くなってきている現代においてはその選定・判断基準が難しい。

ここ数年で軽貨物やフードデリバリーという働き方が人気となってきているのは、「正社員」という長期拘束と引き換えの安定が保証されない時代の流れにも影響を受けていると思われる。
正社員が安定でなくなれば「他人のルール下で拘束される」ことに懐疑的になるのはまあ自然かな。

15年前の軽貨物の求人も「週6日、8:00〜19:00、月収35万〜」みたいなサラリーマン的な内容が多く、これで車両購入や経費との兼ね合いでやるやらないを決めることになる。
まあわかりやすいといっちゃぁわかりやすいが。

普通の会社員を辞めて軽貨物始める人の多くが躓くのがこの求人内容のいい加減さ。
当初は週6を謳っていても、閑散期には稼働日を減らされることは普通だし労働時間もこんな定時みたいな感覚でいるとヤバい。
月収だって毎月上下するし、何よりも経費の多さが「思ったほど稼げねぇ」を演出する。
特に車両のローンやリース期間中は尚更です。




例えば会社員時代手取り月収30万円だった人が「軽貨物稼げそう!」と参入してくるとします。
軽貨物で月に40万の売上があったとしても、保険・駐車場代・ガソリン・メンテナンス・年金&国民健康保険等で軽く10万円を超える経費が飛んでいきます。委託先によっては謎の手数料やらを引かれることも。
これに車両ローンやリース代を加えたらどうですか?

手取り30万円の会社員と同等の収入を考えるなら軽貨物の売上は45万円以上は欲しい。
ユーチューバーで宅配で50万円以上稼ぐという人もよく見かけますが、売上であって手取りではないですから。
稼ぐ人はそれなりにガソリン消費しますしタイヤも消耗するしオイル交換の頻度も高くなり経費も多くなるので、稼げるアピールしている額面ほど稼げているわけではない。

個人的に私が軽貨物の働き方で嫌な部分は「収入」と「労働時間+経費」が比例しているところ。
単純労働に多く見られる足し算式収入の考え。
「収入増やしたければ労働時間も増やせ!」というのはまあ当たり前の論理ではあるのですが、これを当たり前と思い込み疑わないのが日本が30年も生活が豊かになれていない根本的な部分ではないかと。

軽貨物も単なる大手運送会社にぶら下がっている元請けの下で宅配するというワンパターンから、ネットスーパーが出現しPickGoのようなギグワークのプラットホーム上の働き方が出現し元請けの存在が不要となってきた。
さらにAmazonやフードデリバリーと多種多彩な選択肢も次々と生まれてきている。
働き方自体は多様化してきたのは嬉しい。

ただ、それらの配達系仕事の根幹は「数多く配達しないと収入にはならないよ!」と変わらない。
フーデリやAmazonの一部にはインセンティブ的なシステムもあるが、それが付く時には条件の悪さと引き換え的なもの。
10年以上やってスキルアップしても配達単価は一向に上がらないし、それどころか配達数だけ増やされて単価は下げるとか、見た目の売上は微増しても経費は増大するみたいなことも起きている。
ガソリン価格の上昇とかは全く反映されないので、頑張りが結果に繋がらないのが辛い。

業界の将来性としては「人の労働力」に頼りすぎていることが不安材料。
しかもその労働力に対して労働対価が低すぎるし、一向に改善する気配も見られない。
幸い軽ドライバーとして働き方の選択肢は増えてはいるが、労働対価は低水準のままだし結局は長時間労働がつきまとう。

最後には「収入」を取るか「自由」を取るかの話になりがちだが、どちらかに絞る必要も無い。
そんな究極の選択に追い込まれるから判断付かず後悔する働き方になってしまう。
せっかく働き方を選択できるのに旧態依然の悪条件に付き合う必要はないですよ。

軽貨物の進歩というより働き方の進歩を意識しましょうよ。
相手が報酬や労働時間を変えてくれることを期待するから社畜のように働いてしまう。
いつも言うように「労働者が主役」なんです。
自分の望む条件で働くことはある意味「権利」です。
自分は唯一無二のブランドなのだと勘違いすることから道は開けていける!\(^o^)/








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2023年05月20日

DELICA MINI 欲しい!

親の一件でバタついておりますが、ようやく急ぎの年金・役所関係に対する申請・提出類が一段落した(はず)ので、少し自分の時間が取れるようになってきました。

自分自身の事ではないので見えていない情報が多く、母親が認知症ということで相続関係を含めた手続きがものすごく面倒でなかなか前へ進んで行きません。
司法書士や税理士等の「士」業の方に丸投げして楽しても良かったのですが、どうやら資産と呼べるほどのものが無く相続税の申告をする必要が無さそうなので「士」業の方に数十万円もお支払いする余裕もないので自分で全てやっております。

遺品整理の方も大方片付いてきて、来月の四十九日法要に向けて後半戦は各種支払い関連の清算と部屋の明け渡し・ハウスクリーニング等にいくらかかるかが焦点となっていきます。
部屋の傷み具合から敷金では到底補える感じではなく、不動産業経験者の視点からだと10万円は超えるのではないかと見積もりしてみた。

こういう経験をしてみると、自分が亡くなった後・残された者のことを考えてしまいますね。
特に不動産を所有していたり、株等の投資をしている人は相続がとても面倒なことになるので、遺言やエンディングノートはしっかり用意して生前贈与等で税金対策を講じておかないと、何のための資産構築だったのかが意味が無くなってしまう。
車だって資産・贈与の対象ですからね。




そうそう、車と言えば最近話題の三菱自動車の「DELICA MINI」、個人的に久しぶりに車が欲しいと思わせてくれる。
過去にも何度か触れていますけど、私は三菱車は昔から運転しやすくて好きです。
車歴でも「RVRスポーツギア」が今でも一番好き。

新婚旅行でオーストラリアに行き感化されたせいか、あのカンガルー衝突対策バンパー(?)のデザインに惹かれ購入したのが三菱車との出会い。運転が楽しい時期でしたね。
子供が生まれてからはジジババが一緒に乗れるようにミニバンに変えたがその時も「シャリオグランディス」だったし。

軽貨物で独立してからは軽の1BOXしか所有していませんし、「もうこれで十分!」なんて思うようになり何ともつまらんオヤジに成り下がっておりました。
最初は「DELICA MINI」って名前だけでどうせ中身は大したことないんだろうと軽くみてましたけど、最近はYouTubeでも紹介動画が増えてきて「運転する方も同乗する方も楽しそう」という装備が盛りだくさん。最近の軽、恐るべし!
スクリーンショット 2023-05-21 092401.png

マイブーム的に良さそうと思えたのが、プラズマクラスター搭載のサーキュレーター。
我が家は花粉症一家で私もデビューしたばかりで運転中の花粉症の辛さがわかるようになった。
車内の空気浄化や脱臭、静電気除去がどこまで効果があるのかわからないが、目の痒み・鼻水が軽減できるなら有難い。

ハンズフリーオートスライドドアは荷物を両手で持つことが多い軽貨物ドライバーの車にも欲しい機能ですな。
この機能、スライドドアの下に足先をスッと入れサッと引くだけでドアが自動で開閉できる優れものですが、例えばネコがドア下に潜り込んだ時にも反応してしまうのだろうか?

4WDは15インチタイヤでショックアブソーバーを搭載し、悪路走行の安定性も高めるなど「DELICA」っぽいワイルドなイメージを持たせつつもCMでおなじみのキャラクター犬のようなコミカルさも併せ持つ。
たぶん流行りの登山女子、キャンプ女子をターゲット層にしている部分もありそう。
スクリーンショット 2023-05-21 082445.png


私は車の外装は凝らない人なのですが、「DELICA MINI」はちょっと凝りたくなる。
前述の「RVRスポーツギア」の時のような見た目のインパクトが楽しめそう。
しかもルーフレールは標準装備なのが嬉しい。

しかしあれやこれやとオプション付けて行ったら300万円に近づいてしまう(-_-;)
60代も半ばになろうかという年金暮らしが間近に迫った爺さんがローン組んでまで冒険できないのですが、久々に購買欲を掻き立てられた一品です。

早う軽貨物やめてプライベートで車を楽しめる生活になりたいズラ・・・


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2023年05月06日

親が亡くなって手続きの大変さを知る

父が亡くなり早くも10日になろうとしています。
ちょうどゴールデンウィークが重なり仕事や収入的にはさほど大きな影響を被らずに済んでおりますが、逆に役所関係が休みとなっていて重要な手続きが捗りません。
なのでせっかくの連休中は毎日遺品整理に追われています。
これもなかなか捗らん!

親が亡くなった後、7日以内とか14日以内という手続きがいくつかあるのですが、役所や年金事務所がその間に1週間閉まっていたら実質2日とか5〜6日以内に「手続きしろ!」ということ?
しかも連休の合間とか連休明けは混雑するのが目に見えている。
ぐずぐずしている間に49日法要がもう来月。

自分で手続きするのが面倒臭いからと士業の方々に丸投げするにしても、士業の方々もGW中は休みになっていたりそもそも役所が閉まっているので手続き代行業務もさほど進まないと思えるのだが。
いや、士業の方々に丸投げしたいのはやまやまですが、予算的になかなか厳しいものがある。

病院に入院していて徐々に弱っていく経過報告を受けたりしていれば、ある程度の心構えなり準備なりも出来たかも知れない(言い訳)が、仕事中の突然の遺体発見ではそれどころではない。
発見時は実際は死後2日ほど経過しており、気温20度以上の日が続いている状況では遺体の腐敗も進む。

とにかく遺体をすぐに搬送・安置してもらうことが最優先となり、葬儀をどこに頼むとかじっくり検討する余裕もない。
遺体のすぐ横で何時間も過ごしていたのだが、自分の親だからできたことだろう。
見知らぬ他人の亡骸の横で何時間も一緒にいるとか・・・ 
絶対に無理!


急ぐものから日程に余裕があるものまで手続きは非常に多い。
死亡診断書、死亡届、死体火葬許可交付申請、健康保険の資格喪失手続き、年金受給停止の手続き、介護保険資格喪失届、世帯主変更手続き(故人が世帯主だった場合)、預貯金の名義変更、固定電話の名義変更、公団の賃貸住宅等の名義変更、運転免許証の返却(公安委員会=警察)、パスポートの返却(各都道府県の旅券事務所)、市区町村や公共機関の老人優待パス返却、カード会社への死亡連絡と脱会の手続き、電気・ガス・水道等の名義変更もしくは停止手続き、NHKへの死亡連絡及び解約手続き(しないと永遠に請求が続く)、株式の名義変更、自動車の所有権転移、生命保険金の申請、葬祭費請求手続き・・・

もう個人でやるには絶望的ですな。
数十万円払ってでも士業の方々にお任せしたいというのは本当にそう思う。
上記以外にも親が資産より負債が多かった時など相続人による「相続放棄」をする場合は別途猥雑な手続きが必要だし、相続放棄しなくても遺産分割協議書の作成やら不動産をどうする遺言はどうなっていると親族同士の骨肉の争いが待ち受けている。

私はどこまで自分で出来るか試している最中。
行政関係は8割方終えたし年金関係も親の死亡が反映された謄本が取れれば終わる(私の親は本籍が都内なので連休中はまだ横浜市からデータが反映されていなかった)。
運転免許証は生前に返納済み。パスポートは折を見て返納。

賃貸住まいであり、母は施設から帰宅することはないため名義変更より解約の方向。
ただし遺品整理が済まないと明け渡しもできないので5月中の解約は微妙。水道と電気も遺品整理中は使用するので同じく微妙。
生活費やカード決済がどうなっているか、今は流れを追うため銀行口座は止めずに最後の記帳を確認中。
たぶん遺産分割協議書の作成でにっちもさっちもいかなくなると思うので、極力費用を抑えた形で行政書士等のお世話になると予想する。




いろいろマイナスなことばかりですが、中には手続きすればお金が戻ってくることもある。
葬祭費請求手続きでは横浜市は一律5万円支給される。
これは死亡届が済んでいる場合で葬儀社の領収書(もちろん5万円以上の葬儀)を役所に見せて振込口座を知らせればOKと、手続きの中では非常に簡単だった。私の場合は健康保険の資格喪失手続きのついでに済ませました。

後は人それぞれになるが、遺族年金や民間の生命保険、相続分等も必要な手続きさえ済ませれば士業の方々に支払った以上の金額が手に入る可能性がある。

何事もそうだがまず全体像を把握して、すべきことの優先順位を知りお金をかけるところとかけないところを決める。
特に親とは言え他人の事を限られた時間の中で処理していかなければならないのは、自分の事より数段面倒だし大変です。

無知なのに自分で面倒な方を選択して後悔するかも知れませんが、サラリーマンから独立する時も似たような感じだった気がする。
こういう時はいつも故アントニオ猪木氏の名言「この道を行けばどうなるものか。 危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。 踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。 迷わず行けよ、行けばわかるさ。」
が浮かんでくる。

この「道」という詩は迷っている人の心に刺さる。
実はこの詩は大谷大学の助教授を務めていた清沢哲夫氏の著書『無常断章』に載っている詩から引用されているようです。
それを猪木流の言い回しでアレンジした。

親が亡くなりいよいよ長男である自分が族系の筆頭的立場になった。
もう誰にも甘えられないしウジウジしていられない。
自分が亡くなった時に遺族に迷惑がかからない生き方を整えていかねばならない。

死ぬまで勉強することだらけ。
果たしてこの先に何がわかるというのだろうか?
進まなければ何もわからぬままで人生を終える。
それもまた「真」なのだろうか?







posted by ガラダマ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム:感性貧語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月29日

辛いゴールデンウイーク

私事ではございますが、突然のお知らせとなります。

今週、私の父が他界いたしました。
91歳。一人暮らしで頑張っていたのですが・・・
今日はその葬儀で喪主としてバタバタしていた次第です。

毎週1回、通いで面倒を見てくれに来ているヘルパーさんが、その日は玄関の鍵がかかっていて呼びかけにも応答がなかったことを不審に思い、担当のケアマネージャーさんを通じて私に「様子がおかしいので見に行って欲しい」と連絡がありました。

ちょうどその日の積み込みを終えて出発して間もない時。
たまたま運送会社が父の家と近かったこともあり、急遽配送の前に様子を見に行ってきた。
やはり玄関は鍵が閉まっていて呼びかけに反応無し。
前日の朝刊からポストが埋まっていた・・・

私は合鍵を持っていたのでドアを開けてみると、ナント中からチェーンがかかっていた。
これは急な外出とかではない。緊急事態が起きている。
至急救急車を呼んだが、状況が状況なために救急隊が消防車に乗って先に到着した。

チェーンを切断するかベランダの窓を割って侵入するか。
親族である私の判断許可を得る間に、救急隊はチェーンを切断せずに外すというプロならではのテクニックで家(マンション)の中に入ることができた。

救急隊と同時に私も家の中に足を踏み入れたが・・・
父はいまにもベッドに入ろうという半身の姿勢で倒れていた。
ベッドに横たわろうとして力尽きたか、意識を失ったか。




救急隊は当然AEDを持ち込んではいたが、最初に父の様子を診察していた隊員が「既に脈・呼吸も無く心拍も停止しており死亡を確認」との判断からAEDは使われることはなかった。

部屋に踏み込む前から救急隊からの質問に対する状況説明に追われていたのだが、すぐに警察も到着し警察官、そして刑事までもが合流してきて同じように今朝の流れを延々と繰り返して伝えた。
当初は警察からは今日は夕方まで現地でいろいろな調査等に協力するように言われていたが、玄関ドアチェーンや窓全てに施錠がされていたことから外部からの侵入の痕跡は認められず事件性は無しとなり、お昼過ぎに警察および救急隊は引き上げた。

私も知らなかったのだが、救急車が駆けつけても現地で死亡が確認されると病院等には搬送してくれないのですね。
また、少しでも事件性があったりすると警察または検察による司法解剖による死因究明となり、遺族の思いとは違った結末を辿ることがある。

もし今回いつものように玄関に鍵がかかっていなかったり、窓が開いていたりしたら第一発見者が重要参考人となる。
それはヘルパーさんだったかもしれないし、もしかしたら合鍵があっていつでも侵入可能な「私」が重要参考人となるでしょう。
そうなったら事情聴取で最低1日は拘束されるし、当初の警察の「夕方まで拘束」という話は大げさではなかったのですね。




こんな日にブログなんて書きたくもないですが、軽ドライバーに起こりうる可能性ということでお話させていただきました。
もし配達先で玄関が開いていたらどうされますか?
ちょっと中を覗いたりお声がけぐらいしませんか?

そこで中で人が倒れていたら・・・
第一発見者となる可能性は高いのです。
私の場合とは違って相手が見知らぬ他人であれば、更に変な目で見られることにもなりうるでしょう。

配達件数が増えれば増えるほどそういう確率も増えていく。
ただでさえ配達員を装った事件が増えている昨今、いろいろな犯罪に巻き込まれる可能性を背負って仕事するリスクがあることも忘れないで欲しい。
配達のためとは言え、他人の敷地に入るという行為は一歩間違えれば犯罪に結びつけられることでもあるということ。


一方で軽ドライバーの良いところというのは、私のように仕事中に親の様子を見に行くことも可能。
なかなかこんな仕事はない。
もし都内に通勤するような普通のサラリーマンをしていたら、突然親の様子を見てくるなんて難しいですよね。

今回荷物を積んだまま親の不幸に遭遇してしまい、結局当日は配送不能となり急遽配達仲間の赤帽さんが現地に荷物を積み替えに来てくれて配送代行してくれました。
当然私の当日の日当は無くなり、その日からゴールデンウイーク明けまで何かしらの法事が続くので本当に仕事をすることができない超大型連休となってしまった。




親の亡骸の真横で葬儀全般の手配をする悲しさ。
発見当日に遺体は搬送でき安置してもらうことができた。
ゴールデンウィーク直前でよく葬儀まで無事に終えることができたと、そこは父も褒めてくれるかな?

親の遺品整理や水道光熱費を始めとした各種契約の解除手続きの日々が当分続きます。祝祭日で先方が休みのところも多くなかなかホイホイと進まないもどかしさ。
せっかくの長い休みも自分のことは一切できずに過ごすのは結構なストレスですね。
しかし大型連休だったからこそ仕事の心配なく集中して後始末が出来るとも言える。


軽ドライバーという働き方をいかに自分らしいものにしていくか。
親の世話・介護だって上手くやれば介護離職どころか、仕事と両立することだって可能。
2024年問題、労働時間短縮を逆にメリットに変える。
高齢化社会に対応できる働き方として面白いではないか。

ちょっと心の整理が十分でないままに書いたので何を言いたいのかまとまっていないかもしれませんが、何か参考になるところがあれば幸いです。
以上、緊急報告でした。


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2023年04月22日

AIの進化はドライバー職にどう影響するか?

テクノロジー分野には浅学非才な傾向にありそうなトラックドライバーの間でも、ついに「ChatGPT」というワードが会話の中に見られるようになってきました。
ついにここまで浸透してきたか!という感じですね。

とは言っても今のところは毎朝熱く語られるプロ野球等のスポーツの話題と一緒であくまでもにわかレベル。
実際に自分で試したわけではなく、それが自分たちの仕事や生活にどう影響していくのか?と深堀することもなく、主婦が井戸端会議でワイドショーの芸能人ニュースをワイワイ語り合っているようなもの。

まあ逆にドライバー職の間ではこれぐらい軽く扱われてくれた方が運送業界にとっては良いのかも。
AIを利用することを覚えてしまうと、ドライバー人口が更に減少するスピードを速めるかもしれません。
それは「労働対価」を強く意識させられるから。



既に様々な生成系AIが毎日のように誕生している中で、それらを活用した「収入を生み出すアイデア」もまた次々と誕生している。
その収入規模はガテン系労働者の感覚とは全く違う。
毎日長時間働いて辛い思いして何とか月25万みたいな世界ではない。

自宅で好きな時間にお気に入りの音楽でも聴きながらパソコンに(AIに)向かってちょこちょこっと指示をするだけ。
後はAIがビジネスのお膳立てをしてくれるので、最後にそれを検証して世に送り出し一丁上がり。
これを2丁も3丁もホイホイやるのが仕事。

こんなんで既に月収3桁万円なんていう者が続々と現れている。
「そんなの邪道だ!」と喚き散らしたところで同情もされない。
もしかしたら長時間労働低収入という働き方こそが世の中の「邪道」となっているかも。
いや、既に「ブラック」という表現で毛嫌いされているではないか。

例えば画像生成AIを使えばこんな写真集なども簡単に作れる。
需要、ありそうですよね?(*´▽`*)


もしドライバー職の人間がAIを学び活用できるようになるとどんなことが起きるか?
まずこれまでの収入は何だったのか?という懐疑心が芽生える。
低単価で数多く運ばねば収入を作れないという幻想に気付く。

個人の労働力=1馬力には限界がある。
限界のある者をいくら束ねたって低単価である限りは当然限界も無くならない。
その限界に更に労働時間制限という縛りを加えることで、ますます限界点を下げてしまうのが2024年問題。
もはやビジネスモデルとしては魅力的でない運送の仕事・ドライバー職の未来像がバレてしまうのです。

個人がいくら辛い思いして長時間働いたって収入なんて増えるわけがない。いや、これからは収入の頼みの綱の残業(情けない)も規制されるのですから、ただでさえ安い月収が右肩下がりを続けていく未来を知った上で働きますか?
もはや運転が好きという理由で選ばれる仕事ではなくなる。

いきなり今の仕事を辞める人は少ないでしょうけれど、AIを使った副業を始める人は増えるはずです。
これまでドライバー職の副業というと、休日のコンビニバイトみたいな結局は単純労働に向かいがち。
それが自宅でパソコンでできるとなったら、そんなんで時給換算で数千円レベルで稼げるとなったら・・・


もはや低単価長時間労働する意味は薄れていく。
ドライバー職は続けるにしろ、辛い⇒楽しい働き方が可能になる。
生活・収入のために労働対価の低い仕事に長時間拘束・依存しなくても良くなれば、ドライバーが仕事を選ぶことができる。

心身に負担の少ないドライバーという働き方を続けながら、一方では労働対価の高い副業を収入の柱に育てていく。
もし高齢となりドライバー職を続けることができなくなっても、自宅でできる副業が収入・生活を助けてくれる。

これこそがドライバー職のワーク・シフト。
AIを他人事として軽んじていてはいけない。むしろ単純作業に従事する者こそ武器として身に着け、時代の流れに備えなければいけない。
単純作業ほど「無くなる仕事」としてリストアップされているのだから。

別ブログ「近未来的軽ドライバー」で最近積荷オヤジさんが「60代からでも間に合うAIツール紹介コーナー」を展開しているのも、自分自身が武器を身に着けたいとの思惑があっての行動。
確かに60歳超えたお爺ちゃんがAIを理解し使うというのは単純・簡単ではない。
しかしここは頑張って使えるようにならないと自分の人生が先に進んで行かないからやる!

ドライバーとして朽ち果てていくのは本望ではない。
そこから次のステージに行くのは楽しいではないか。
サラリーマン ⇒ 個人事業主 ⇒ ?

いろいろな働き方を経験できる人生に感謝!
好奇心旺盛な人・行動力ある人なら自分自身にも感謝!
やった人が勝ち組になれる権利を手にするのです。




posted by ガラダマ at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 軽運送のお仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする